いま思い返すと、非常に濃い人生を歩んできたなと思います。
プロをクビになり、 一人でロス郊外を明日のことすら分からない状態で
不安と淡い希望のみで過ごした7ヶ月間。
当時はあの場所に戻ったら涙してしまうと思っていました。
しかし機会あって仕事で、一昨年、当時の場所に戻ってみました。
やはり感慨深いものがありました。
もう二度とあの日に戻りたくないと思いながらも
あの頃の自分は今の自分を想像すら出来なかったと思います。
6年間もアメリカ各地で野球をして生活してきた自分には
それぞれの地に、故郷と思えるくらいの思い入れがあります。
しかしそのそれぞれの地の多くには
もう二度と行くことはないと思います。
その当時も、もう二度と来ることはないと思い、
毎日を生きていました。
本当に今を生きること、
野球で結果を出すことばかりを考えていました。
いつかこの六本木も故郷と呼べるものになってきています。
自分にとってこの人生が一体どういったものになるかは、
まだ見えてはいませんが、きっといい人生だったと思えるものに
なることだけは大きな期待を抱いています。