突然懐かしい友人から電話がありました。
野球時代の仲間でした。
もうすぐチームを移籍しようかなと思ってるって唐突に言われても、 今までどのチームにいたかも連絡ナシでいきなり。
一緒にプレーしていたのは4年も前なので、
「今何してるんですか??どこにいるんですか??」
なんて聞かれて、 今までの過程を簡単に説明すると驚いていた。
そりゃあの時はただの野球選手。
その後いきなり教師になって、 そして単身東京に出て、 自己への挑戦ができる環境を探し就業し、
その後会社を立ち上げ現在に至る・・・
たった4年前とは何もかもが大きく違う。
でも4年は長かった。
今は働いている時間を累計すると、 この半年で1年半分のボリュームがあるはず。
密度で計算すると3倍近いってことは、 1年たてば3年分に匹敵することになるってことかぁ・・・
とか話してて勝手に計算してしまいました。
でも寝ないともたないと色んな人に心配されます。
心配させてごめんなさい。
最近は昔の友人と少し接する機会もありました。
時間の流れるスピードが若干違うことに、やや寂しそうでした。
新しく出会う人たちと築いていく社会も楽しいですし、 旧友たちとの相変わらずな狭い社会も気楽で落ち着きます。
仕事の合間に久しぶりに街に出て、 友人と深夜までやっているお店で かなり遅いディナーをしたときのことですが、 自分の世界観も4年前とは随分と変わったなぁと話していて、 振り返りました。
見える世界も景色も顔ぶれも あの頃とは何もかもが違います。
今は若干のノスタルジーです。
1人で深夜もオフィスでデスクに向かっているのが当たり前になってしまった昨今では、あの頃には見えなかったものがはっきりと見えています。
あの頃は、見えなかったが故に、持てる全ての時間、生命、お金、大切なものを贅沢に浪費していました。
たった一つの狭い情熱に全てを浪費していました。
贅沢な日々でした。
引退するまでの2年間は肘の骨が折れた状態で試合に臨み、 痛みと、満足にプレーできないストレス、そしてプレッシャーとの闘いでした。
自分の肘を折ってしまってでも費やした情熱は今思うと恥ずかしくもあり、 いとおしくもあります。
あの頃は完全な異国の地アメリカ。
それがいつの日か故郷になり、そして今度は違った形で土を踏みます。
でも決して野球をしていた頃見た景色は見に行きません。
今見るときっと色んなものが込み上げてきます。
青春と呼べるものをアメリカの大地に置いてきたので、そのままもう触らずに今度は違った情熱の火を灯しにいこうと思います。
アメリカに憧れて夢しか持たずに旅立った若者は冷えた地面に怯えながらも傷に耐え、飢えに屈さず何物にも代えがたい壮大なプロローグを作ってくれました。
懐かしき友人達にふと会ってみたくなった夜更けでした。
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